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名古屋 フットボーラーズアンクルの予防と対処法

フットボーラーズアンクルとは?

フットボーラーズアンクルとは、日本では、あまり馴染みがないスポーツ障害と思われ

るかもしれませんが、ヨーロッパを中心に、サッカーが盛んな国では、意外と古くから

から知られている障害です。フットボーラーと言う名前がある通り、サッカー選手に多く

発生するスポーツ障害であり、足関節に起きる障害です。簡単な概要を説明すると

フットボーラーズアンクルは正式名称ではなく、日本名の正式な障害名は前方または

後方足関節インピンジメント症候群や衝突性外骨腫と呼ばれています。ちなみに、イ

ンピンジメントと言うのは、引っかかる、挟み込むと言う意味です。

足の甲を使用する(キック動作)時やバスケットやバレーボールなど、全力でジャンプ

動作をする時などに、足関節は強い底屈(足の甲をを脛から離れる動作)と背屈(足

の甲を脛に近づける動作)を繰り返し、その時に足関節の骨同士がぶつかり、その衝

突を繰り返す事で起こすスポーツ障害です。

フットボーラーズアンクルの発生要因とは?

フットボーラーズアンクルの発生要因は、非常にシンプルで、サッカーのキック動作

や、クラッシックバレエで行うポアント動作など、足首の底屈と強制に行う事により、前

方の存在する関節包と呼ばれる組織が強い力で引き伸ばされ、後方では足関節を構

成する骨同士がぶつかってしまい損傷します。逆にバスケットやバレーボールなどで

全力でジャンプをする動作において、着地の時などで足が地面に強い踏み込んだ

時、足首は強い背屈の力が加わります。その時に前方では、骨がぶつかり合い、後

方に存在する関節包は強い力で引き伸ばされることで痛みが引き起こります。

骨同士がぶつかり合うと、軟骨などの組織が傷つき、そこの部分を修復しようとして

骨棘と言う新たな形の骨が作られてしまいます。

特にサッカーをやっているアスリートは、足関節の捻挫を繰り返している選手も多く

捻挫を繰り返している人は、足関節の動揺性が高いため、骨棘形成が形成されやす

く、足首の痛みが普通の人よりもよりひどいものになる事もあります。

もっとフットボーラーズアンクルの症状が進行すると、骨棘にひびが入ったり、折れた

りしてしまう骨折が起こり、その欠けた骨が関節内を動き、激痛になってしまう事もあ

ります。

この障害の主な症状としては、サッカーでボールを蹴った時やジャンプ時に足関節の

に刺さるような痛みや圧痛、骨棘の接触による、何かがぶつかった感覚などがでま

す。症状が進行すると足関節自体が固まった感覚になり、可動域が制限される事が

あります。足関節前面に骨棘が形成された場合には背屈制限、後面に骨棘が形成さ

れた場合には底屈制限を引き起こします。

次に、フットボーラーズアンクルの治療法ですが、急性期は痛みや腫れに、対してしっ

かり安静をすることが大切です。休めると同時に、アイシングや状況に合わせてホット

パックなどのセルフケアも行います。

また、超音波や低周波、マイクロ波などの物理療法を行います。また、足首の関節可

動域を全面に動かしてしまうと、痛みが出やすくなりますので、関節を制限する必要

があります。そのためにテーピングや装具などを付けて制限をさせても効果的です。

これは、私どもの専門外なので、詳しい事は言えないのですが、症状がひどい時など

は膝や股関節などの変形性関節症と同じような治療法である、ヒアルロン酸やステロ

イド注射を行う事もあるそうです。また、どうしても保存療法で症状が改善しない場合

は、外科的な手術によって、骨棘を切除してから摘出すると言う事もあるそうです。  

私どもの院では、ある一定期間安静にしたら、関節モビライゼーションなどの方法によ

り、足関節の安定性を高めます。そして、徐々に競技復帰に向けたリハビリへと進み

ます。

フットボーラーズアンクルのリハビリとは?

フットボーラーズアンクルのリハビリとは、段階的に行うリハビリの計画を立てて、じっ

くりと行う必要があります。まず、リハビリの初期段階では、負荷をかけない可動域ト

レーニングを行います。つまり、ゆっくりと足首を回したり、背底屈を地面に足を着いて

行うのではなく、空中で行うトレーニングを行います。この動きに対して、違和感や痛

みがなくなったら、強度の弱いチューブなどを使い、軽く負荷を加えて足関節を動かす

運動を行います。この時は、単一の方向動きだけ行うのではなく、色々な方向で軽い

負荷を加えながら、筋力と関節の動きを円滑にしていきます。

次の段階は、エアロバイクやプールでウォーキングなど、負荷の少ない有酸素運動を

行います。

最後に、負荷を加えてのスクワットやSAQトレーニング、また競技特性に合わせた動

きのトレーニングなどを積極的に取り入れて競技復帰に繋げます。このような手順で

慎重に進めて行く事がフットボーラーズアンクルのリハビリには必要です。

 

 

 

 

 

 

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