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野球肘

野球を真剣の行っているアスリートであれば、大小様々な体の痛みや違和感を生じることがあります。野球におけるスポーツ障害に関しては、個々の野球歴や体型、フォームなどの様々な要素が関係しているために、すべての人が肩や肘などを痛める訳ではありません。

 

ただし、野球をすると言う事は、投球動作を繰り返す事が前提となりますので、ボールを投げる動作によって、肘への負担がかかってしまい、痛めてしまう可能性があります。

 

その代表的な障害が「野球肘」です。この野球肘は特にピッチャーに多く引き起こる障害であり、試合や練習などで1日に100球以上のボールを全力で投げるために、肘への負担が大きくなってしまい、その投球動作による肘への負担の蓄積から、痛みや関節が動かしにくくなります。なぜ、ピッチャーに多いのかと言うと、常に全力で投球動作を繰り返しているために肘にかかる負担はほかのポジションよりもかなり大きいことがあげられます。

 

ピッチャーに続いては、遠投の回数が他のポジションよりも多い外野手によく発生しやすいと言われています。

もう少し野球肘の発生メカニズムを考えていくと、ボールを投げる投球動作時に動く肘関節はすごく速いスピートで肘を屈曲⇔進展動作(曲げる伸ばすの動き)に加えて回内⇔回動作(肘を捻る動き)を行います。その動きは日常の生活で人間が想定されている通常のひじの使い方とは全く異なる使い方をしてしまったため、筋肉や軟部組織(靭帯や腱、軟骨、神経)など微細な損傷が起きます。通常、その微細な損傷は休息の時間が回復するのですが、損傷が強くなると慢性の炎症が起こり、肘の痛みや関節の可動域制限などの症状が出ます。これが野球肘の発生メカニズムです。

 

先程も少しお話をしましたが、この野球肘は少年野球の怪我だと考える人が多いのです。ただ、少年野球の選手だけがこのような症状を訴えるわけではなく、大人になってからでも痛みを訴えることが少なくありません。ですので、大人であっても野球肘に対するケアや予防は必ず必要になります。

 

では、野球肘にならないための対策についてお話ししたいと思います。

基本的にこの障害の根本的な原因はオーバーユースシンドローム(使いすぎ症候群)です。

 

つまり、体にとって限界を超える負荷が何回もかかった時に起こる障害です。ですので、まずはこのオーバーユースにならないためにするべき事は、個々に合った投球数を決定し、超えないようにする事です。

 

ここ最近、高校野球やプロ野球なども投球制限が取り上げられていますが、野球肘予防の観点からすると、特に少年野球においては、どこ子はどれぐらいまで投げて良いとか、この子の球数はここまでと言った指示を出して、怪我を予防する事が必要になります。

 

野球のスキルを指導者は日本にはたくさんいますが、この障害を予防することまで考えて指示の出せる指導者が少ないのが現状です。

 

次に、肘の負担がかからない投球フォームをしっかりと作り込む必要があります。

 

野球肘が原因の大きな原因の一つに、肘に負担がかかる投球フォームがあります。

私は、野球の投球障害のケアや予防に関する専門家ですが、野球の専門家ではありませんので、野球肘を予防するために、選手たちに投球フォームのアドバイスする事があります。

 

野球肘を誘発しやすいフォームの代表的なものは、手投げと呼ばれる投球動作です。通常の投球動作は、下半身の力を上半身に伝え、連動性を活かしたフォームです。ただし、特に筋力がまだまだ未発達のジュニアアスリートなどは、この連動性が習得できずに、上半身の力だけでボールを投げてしまう事があります。この手投げ動作が、野球肘を引き起こす要因になってしまいます。後は、投球フォームに関して、上半身のためができない選手が、野球肘になりやすいと言う特徴があります。投球フォームで言う「ため」とは、ボールを投げる際に上半身が最後までしっかりと下半身の上に乗っている状態が理想です。そのフォームが崩れ、ボールを投げる際に、上体が前に突っ込んでしまうフォームで投げると、最終的に肘に負担をかける事になり、このフォームが長期間続くと、野球肘になりやすくなります。

 

投手の役割は、何と言っても相手に打たれないボールを投げる事であり、試合を作る事だと思います。ただ、それにより、大切な選手生命を終わらせてしまう怪我をする事が防がなくてはなりません。選手生命自体を長くすることも優先事項の一つだと考えられています。人間の骨格はデリケートにできており、単なる消耗品ではありませんので、コーチがしっかりとアドバイスをして選手生命を長くさせてあげることも重要です。

それ以外にも、予防のためのストレッチも重要になってきます。ストレッチを行う理由は、関節をあらかじめ伸ばしておき、また血流を増大させることで、強度の高い運動した時でも怪我のリスクを軽減することができるからです。ですので、投球練習をする前には、肘の関節をしっかりと伸ばすストレッチを行い、その日の練習が終わってからもう一度入念にストレッチを行う事が大切です。ストレッチをする場合には、ひじを伸ばすことで後日痛みが伴わないようになりますので、いろいろな角度に伸ばすのが一番です。ストレッチ時間の目安としては3分から5分程度行えば十分と言えます。

もう一つのケアの方法として、アイシングも大切なケアになります。ボールを投げた後に氷袋などを肘に10分程度当てて、アイシングにより肘の炎症を抑える必要があります。

 

アイシングは非常に効果的で、もし野球肘になってしまった場合、初期の状態であればアイシングをして、数日投球を中止すれば痛みが治まってきます。アイシングと言えば、よく肘などに湿布をはることがありますが、湿布自体は皮膚表面の温度を低下してさせる効果はありますが、筋肉の深部や軟部組織の炎症を抑えるほど、奥までは届く事はないので、氷袋を肘に当てるか氷を直接肘でマッサージしてください。湿布には温かいものと冷たいものの2種類が存在しています。基本的に温かいものに関しては血行の流れを良くする役割があります。

 

肘の痛みは血行を良くすれば良いと勘違いして温湿布を貼ってしまう人もいますが、これは逆効果になるのでやめましょう。

 

もし、野球肘になってしまった場合、初期または中程度の症状であれば、当院での施術とリハビリを適切に行うことで、十分回復する事が可能です。今までにもたくさんの野球肘に悩む名古屋の野球少年少女が当院の施術で改善しています。

 

ただ、症状が進行し重度になってしまった場合には病院に行って、精密検査を受けたほうが良いと思います。目安としては、肘の痛みが強く出ており、力が入らないなどの症状が出たら病院の方で、診断してもらってください。痛くても大丈夫だと考えていると、完全に野球ができない状態になってしまいます。大会などが近づいている場合は迷うところですが、昔のように痛み止めを打ちながら無理に投球練習すると、症状が悪化してしまう恐れがあります。

 

そのため、その場の雰囲気だけでは考えず今後の野球人生を考えてより良い選択をすることが大事です。

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